Chill MUSICA

Chill MUSICA / うた / 帰り道

帰り道

都会の終電、ガラス越しの呼気 肩ごしに流れる人とネオンの反響 ポケットの鍵が心を鳴らす 冷たいホームでコートの裾が踊る 渡り鳥みたいに理由もなく 夜空をなぞる矢印の群れ 「帰る場所なんて」と笑うフリして ほんとは君のいる方角だけ信じてる
改札抜けて 階段降りるたび 世界の音が一枚ずつ剥がれる 靴音、呼吸、遠ざかるざわめき 孤独を包む 街路樹のシルエット
帰り道に溶けていく星たち 胸のコンパス、揺れるまま 君のいる場所へただ向かう この心ごと羽ばたく帰巣本能
曲がり角で追い越す渡り鳥の影 季節を横切る透明な軌道 すれ違う誰かの夢も 足早にアスファルトに消える どこから来て どこへ帰る 地図のない夜に ただ確かなノイズ 終電のドアが吐き出す人波のなか 「おかえり」のひと言を探し歩く
重なる吐息、交差点のglow 孤独と希望が半々のflow 遠ざかる都市 近づく灯り 指先で撫でる 君だけのぬくもり
渡り鳥と並んで帰ろう 君の街、光る窓へ 冷えた風さえ歌になる うちに帰るたび始まるストーリー
夜をすべて追い越して 鍵穴に星座をはめる 部屋の灯りが柔らかく この羽根のまま休めるように
終電のベルが遠ざかる 渡り鳥が空で手招く 君のいる場所が うちになる 帰り道にだけ聴こえるフロウ